2004年03月31日
Iさんからのてがみ
Iさんはまえのかいしゃがつぶれて、ちがうかいしゃにつとめはじめました。さいきんのことについて、てがみをかいてきてくれました。
Iさんからのてがみ
私は今、おさけのビンをけんさしたり、あらってながれてきたのを、われやよごれやキズとかをないかけんさをしていくのですが、なかなかむずかしいです。そこの人たちはとってもやさしく、たのしいです。
しごとはまあそれぐらいでグループ・ホームでのせいかつのほうはいろいろありますが、私は、せわにんさんのうさぎのエサをやっています。まいにちやっています。朝とよると、私の休みの日は、天気のいい日は、そとにだして、あそばせたり、もう、こやからでるときは、ハウスがあって、その中にはいって、まっています。うさぎの名前は黒丸です。メスです。私は黒ちゃんとよんでますけど。とってもかわいいですよ!
あそんだあと、また、ハウスにはいって、それからこやにはいります。
犬もいますけど、黒ちゃんはよっていきますが、ときどきみつめあっていますが、犬の名前はふうすけ君です。
黒ちゃんはふうすけ君のそばによっていくのですが、ふうすけ君はいやがっています。黒ちゃん、ふうすけ君にたいあたりしたりして、とってもかわいいです。ダメとゆうと、首をふるし、よーいどんといったら、はしるし、私のたのしみです。
2004年03月23日
2004年03月19日
2004年03月10日
毎日新聞記者の目から
毎日新聞03年7月22日付に鹿児島支局内田記者が「記者の目」で知的障害者更生施設「みひかり園」で起きた10年に亘る利用者虐待事件について、職員が声を挙げられない、監督官庁が事実をつかめなかった現状を確認した上で、問題提起を行っています。
利用者に対する人権侵害について「職員が声を挙げられない」「監督官庁が事実をつかめない」ということは聖母の家の問題と共通します。
7/22 毎日新聞■記者の目 知的障害者施設の虐待防止 強力な救済機関の設置を 「箱」をこじ開けよう
鹿児島県串良町の知的障害者更生施設「みひかり園」の前園長(72)が今月1日、暴行容疑などで鹿児島県警に逮捕された。関係者の証言では利用者への虐待は10年近く続いていたという。職員は、生身の人間が殴られる光景に目をつぶり、監督官庁の県は毎年、監査に入りながら事実をつかめなかった。取材を通じ現行の仕組みでは、施設内の虐待は防げないと痛感した。強制的に調査できる救済機関の設置を提案したい
虐待は2月の鹿児島地方法務局の立ち入り調査で発覚した。逮捕はその132日後。00年8月に男性入所者を園内の車庫の柱にロープで縛りバッグで顔を殴ったり、足げにしたなどの疑いが持たれている。
だが、前園長の虐待は93年の開設間もないころから数多くあり、妻の副園長(72)と男性指導員3人も暴力を振るったと関係者は証言する。複数の証言が得られた事例を拾っても、前園長は94〜02年に20〜60代の男女計10人に暴行を加えた。関係者から見せられた写真の中の男性(50)は、前園長から最もひどい扱いを受け、目がはれ上がっていた。憤りとともに、むごい行為を「だれも止められなかった」ことに突き放されたような思いがした。
だが、疑惑が表面化した後も指導員は実態を語らなかった。多くの虐待を目撃していたとされる女性指導員は「見たことも聞いたこともない」と平然と答えた。男性指導員は「生活がかかっている。前園長は絶対者ですから」と恐れながら少し話をしてくれただけで口を閉ざした。
鹿児島県は社会福祉法に基づき園を毎年、監査する義務があったが、9回の監査の多くは書類の点検に費やされた。疑惑発覚を受けた3月の特別監査でも前園長や指導員の虐待を「強い疑いはあるが、断定できない」とした。
知的障害者への虐待事件は相次いでいる。水戸市の段ボール加工会社「アカス紙器」の事件では、従業員に暴力を振るったり、国の障害者雇用助成金を水増し請求した社長が97年、傷害や詐欺の罪で有罪判決を受けた。福島県西郷村の知的障害者更生施設「白河育成園」事件では、利用者に暴行を加えたり、薬物を過剰投与したとして理事長が98年に暴行や医師法違反容疑で書類送検されたが、証拠不十分で不起訴処分になった。
このような事件が続く背景には、人里離れた場所に建設されることが多い知的障害者施設の閉鎖的な環境がある。障害者は被害を外部にうまく訴えることができない。職員も仕事を失う覚悟がなければ告発できない。一方、県の職員は「監査に限界がある」と認めている。家族は帰省時にあざや傷跡があっても「預かってもらっている」負い目から問いただすのを遠慮しがちだ。
今回のような刑事手続きによる実態解明は、なおさら難しい。虐待問題に詳しい札幌市の西村武彦弁護士は「被害に遭った障害者は加害者と比べ証言能力に大きなハンディがある。両者を同列に扱う日本の司法制度では泣き寝入りするしかない」と指摘する。
内からも外からも開けられない「箱」をこじ開ける新たな仕組みが必要だ。そのために有効と思えるのが西村弁護士らが発表した試案「障害者虐待防止法」だ。00年施行の児童虐待防止法は、児童虐待を身体的暴力やわいせつ行為、言葉の暴力など4項目に定義づけた。障害者への虐待でも施設職員は暴力を「指導」とはき違えている例があり、法による定義づけが重要だ。その上で、施設の職員や医師ら虐待を発見しやすい人に速やかな通報を義務づける。そして「疑わしい」と判断すれば直ちに強制調査する権限を持つ救済機関を設置する。
児童虐待防止法は、虐待の兆候さえあれば児童相談所に立ち入り調査する権限を与えたことがある程度奏功した。米国イリノイ州には警察より強い調査権限を持つ行政監査部があり、解雇などの重い処分も下せる。施設内に踏み込めるこうした機関の設置、法令制定が現実になるには世論の後押しが欠かせない。児童虐待防止法も子供の虐待を許さないという声の高まりがあって生まれたからだ。
隔離されたような施設で暮らす障害者の姿は社会からは見えにくい。まず、知的障害児者の入所施設が全国に約1840カ所(01年10月)もあり、約13万人が暮らしていることを知ってもらえたらと思う。障害があるというだけで、街で人と交わって生きることもできず、時に暴力の標的にさえなる。多くの人がそんな障害者の境遇に思いをめぐらすと、空気は変わっていくと思う。 内田久光(鹿児島支局)
2004年03月07日
中日新聞から
田中長野県知事が社会人一年生をいきなり福祉担当課長職に抜擢したということで、報道されました。
抜擢された佐藤さんは在学中から障害者の小規模作業所などを運営していて、福祉の世界に問題意識をもっていたとのことで、「…補助金の無駄遣いや施設のヤミの部分を徹底的にメスを入れたい。」と語っていると報道されています。
具体的にどのように展開するか分りませんが、「社会福祉法人に期待する」と、まともに取り合ってもらえなかった私たちとしては、この長野県の動きが波及するかどうか関心をもっていきたいと思っています。
2004年03月01日
カンパのお願い
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いつも、ご支援ご注目ありがとうございます。いよいよ、加藤裁判も5月28日判決となります。私たちは加藤さんの勝訴判決を信じ、聖母の家の正常化に向けて活動を進めていきたいと思います。そのためにも活動資金が必要となります。
厳しい折柄、大変心苦しいのですが、カンパを宜しくお願い申し上げます。
詳細は下記をクリックしてください。
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